曾祖父の長岡正次郎が大正2年に店を開き、
二代目 長岡外喜夫、
三代目 長岡正勝へと繋がれ、
長栄堂は1世紀以上、
美唄の歴史とともに歩んでまいりました。
美唄の恵みに感謝して生まれた菓子を、
〝美唄名物〟と云っていただけるまで
代々作り続けてこられたのも、
当店を長く愛してくださっている
皆さまあってのことと深謝に堪えません。
いつまでも変わらぬ味をお届けし、
より多くのシーンで美唄長栄堂の味を
お楽しみいただけますよう、
これからも美唄の地で
新たな道を切り拓いてまいります。
美唄長栄堂 四代目店主
市川琳那
大正2年(1913年)の創業から100年以上、
美唄長栄堂のお菓子作りは美唄市と共に歩んできました。
昭和25年、美唄の市制施行に合わせ美唄市章と菱の実を模して作られた「べかんべ最中」。
平成15年、昭和50年より販売し、当時美唄市を訪問された天皇皇后両陛下への献上品「くるみ餅」。
美唄の特別な瞬間を彩ってきた長栄堂の菓子は、
お誕生日や卒業式などのお祝いの行事、お盆やクリスマスといった季節のワンシーンなど、
市民それぞれの大切な時間のお供や、観光で美唄を訪れてくださった皆様のお土産として愛されてきました。
変わらぬ銘菓作りや、地元の特産物を使用した新しいお菓子作りなど
美唄市にある菓子店だからこそ出来るお店作りをこれからも。
実は、銘菓と同じように美唄長栄堂が大切にしてきたのが“洋菓子”です。
パラソルアカシア並木の誕生記念で作られた「パラソル並木」。
昭和40年代から発売し、長栄堂ファンに絶大な人気の「サバランケーキ」。
クリスマスのデコレーションケーキは先代から続く季節の風物詩です。
東京の有名フレンチでパティシエ修行をした4代目店主が作るケーキは、
ケーキスポンジは当時の配合そのままに、
市内の農家が作る新鮮な完熟フルーツをたっぷり味わえるのが魅力。
美唄長栄堂にお越しの際は、
ぜひ洋菓子もお楽しみください。
昭和40年代後半、「クルミ団地」と呼ばれるほど
美唄の丘陵地一帯に広がっていた菓子胡桃の栽培団地。
美唄市の事業の一環として20戸以上が胡桃を栽培し、
その面積も全国最大でしたが、現在では1戸のみに。
美唄に残る唯一の胡桃農家「上村農園」のご夫婦が
たくさんの愛情を注ぎながら菓子胡桃を育て続けています。
上村さんこだわりの有機肥料で育て収穫された胡桃を
長栄堂では1つずつ丁寧に金槌で割り、念入りに手を加えてからお菓子へ。
メープルのような甘い香りが特徴の“まぼろし”の胡桃をぜひご堪能ください。